2018年9月 シンフォニー・オブ・ザ・シーズを母娘で堪能。世界一大きな最新鋭の船を、とことん楽しむための乗船アドバイス。

ロイヤルカリビアンが大好きで、観劇が趣味の仲良し母娘のお嬢様から、世界一大きな最新鋭の船を、とことん楽しむための乗船アドバイスをいただきました。
ベテランならではの船内ライフの楽しみ方を、ぜひ次の乗船のご参考になさってください。



バルセロナ港での乗船手続き

今回の乗船では、オンラインチェックイン済みの場合カウンターへ行く必要がなく、かなり簡略化されていました。クルーズターミナルには5つのレーンがありました。

1.スイート客室と会員ランクがダイヤモンド以上
2.会員ランクがエメラルド
3.会員ランクがプラチナ
4.会員ランクがゴールド
5.オンラインチェックイン済乗客

オンラインチェックイン済みのレーンは保安検査に並んでいる間に端末を持ったスタッフがやってきてセットセイルパスのバーコードをスキャンし、内容に誤りがないかチェックします。 写真を提出していない場合、ここで写真を撮影されます。
必要なものはセットセイルパスとパスポートのみ。登録したクレジットカードの提示は必要なし。健康問診票の提出もありませんでした。 内容に誤りがない場合は手続き完了に3分もかかりません。 その間に保安検査の順番が回ってくるので5分程度で乗船に関するすべての手続きが完了し非常にスムーズでした。 乗船手続きが終わるとセットセイルパスにスタンプを押してくれます。 ターミナルは3年前と同様にターミナルBとCの2つを使用してました。
ちなみに5月のオベーションの時は従来通りオンラインチェックイン済みでもカウンターでの手続きでしたので、この夏から乗船手続きが変わったのか、乗船地限定の措置なのかはわかりません。


お部屋のカテゴリー

 過去2回のオアシズクラス(オアシス・アリュール)ではボードウォークバルコニーでした。 今回はクルーズブラザーズさんの特別価格でセントラルパークバルコニーです。 お部屋は14階の645号室。15階のプールチェアも背を向けているので視線は気になりませんでした。 右隣りは部屋が無く、バックヤードとして使われていると思われます。かすかに音がする時はありましたが騒音などは一切なく快適にすごせました。 ボードウォークバルコニーと比べると、セントラルパークバルコニーの方がお向かいとの距離が近いです。





 乗船手続きが簡略化されたので、シーパスカードはチェックイン時にはもらえません。 お部屋の前のルームプレートのところに封筒に入って置いてあります。 いままでは午後1時になるまでお部屋に通じるドアは閉ざされていましたが、写真のように張り紙がしてあるだけでお部屋の前まで行けます。





お部屋の特典


今回内側バルコニーには特典がついていました。

セントラルパークバルコニーは3つの特典

1.スペシャリティレストランのランチ無料
(ジェイミーズイタリアンまたはジョニーロケッツ)
2.ボトルワイン(赤)プレゼント
3.カジノの無料レッスン

船内でお会いした日本人の方はボードウォークバルコニーでしたが、ソーダパッケージ(スーベニアカップ付き)が無料でついていたそうです。 ボードウォークにはジョニーロケッツでのランチが付きます。この特典は期間限定で、いつなくなるかわからないものだそうです。(注:2019年末をもって終了しました)

食事

 メインダイニングはトラディショナルの1stシーティングにしました。初日はビュッフェを利用。2日目のフォーマルナイトの時にメインダイニングへ行きました。スモールテーブル(2人席)でリクエストしていたのですが、案内されたのは大きなテーブル。 私の語学力では相席は無理なのでウェイターさんに交渉し、近くにあったテーブル番号が振られていない2人掛けの席に座ることができました。 (注:テーブルの人数と言語と位置は希望通りになっているか、乗船後最初のディナーの前に確認することをお勧めします。)
メインダイニングは1回しか利用しなかったのですが、今までと比べるとお料理がとてもおいしくなってました。 特にデザート。 今まではとても甘いデザートが多かったですが、今回は甘さ控え目で、甘いものがあまり得意じゃない私でもおいしくいただけました。









ウィンジャマーカフェ

 今回一番利用したのがビュッフェレストランのウィンジャマーカフェ。こちらもとてもおいしくなってました。 そして今までに比べるとオシャレな内装で、SNSを意識しているのかディスプレイもとても凝っていました。 お料理の種類も豊富でメインダイニングよりもこっちの方が楽しかったです。 こちらならデザートも色々楽しめるし、甘さ控え目でした。
アリュールではディナーでしか提供されなかったスクープアイスが、ランチでも食べられるようになっていて大人気でした。 チョコレートファウンテン、チーズファウンテンも人気でした。 朝のオムレツはもちろんですが、昼はパスタ、夜はモンゴルバーベキュー(フライドライスや焼ビーフン)、日替わりでクレープやドーナツもオーダーで作り立てを提供してくれます。









ソラリウムビストロ

 朝と昼はビュッフェ、夜はメインダイニングと同じメニューが食べられます。 アリュールの時は夜はサンバグリルというスペシャリティレストランだったので、シンフォニーも有料だと思っていたのですが終日無料でした。
夜は予約が必要ですが、マイタイム感覚でショーの時間に合わせて利用できたかもしれません。昼は数日しか営業していなかったので利用しませんでした。 朝は一度利用。 3日目に行ったときは入店待ちの行列ができていたので断念 6日目に改めていった時にも行列ができていましたが、営業終了間近のせいか列は短めでした。 お料理はウィンジャマーとあまり変わらないメニューですが、小鉢に盛ってあるのでたくさん取ってもごちゃごちゃせずきれいに食べられます。









パークカフェ

 デッキ8のセントラルパーク内にある私たち親子のお気に入りのカフェです。 1日に何度も出入りしていたので2日目にはクルーに顔を覚えられて常連さん状態(笑)。 テラス席が私たちの指定席でした。 営業時間が短いのが残念ですが、朝はベーグルやマフィン 昼はローストビーフサンドイッチやサラダなど パックに入ったサンドイッチやサラダ、カットフルーツなどがあるので、お部屋の冷蔵庫に入れておきました。
ショーの時間の関係で手早く夕食を済ませたときなどは夜食として重宝しました。 特にシュリンプサラダはアジアンテイストな味付けのヌードルが入っていて夜食にちょうどよい量でした。 目玉焼きをサンドしたイングリッシュマフィンがとてもおいしかったです。









エル ロコ フレッシュ

 プールエリアの一角にあるメキシカンレストラン ナチョスやタコス、ケサディーヤなど 。ウインジャマーにもナチョスステーションがありました。タコスは包装されていて持ち出しやすくなっているので、私はパークカフェに持ち込んで食べました。


ジョニー・ロケッツ

 お部屋の特典でランチが無料だったので利用しました。 ボイジャー・オブ・ザ・シーズに乗船した時に利用したのですが、その時よりもおいしく感じました。 特にハンバーガーのパティがジューシーでした。ジェイミーズ・イタリアンが予約できなくて渋々来たのですが、ジョニーロケッツでよかったかも!と思えるほどおいしかったです。 (母は次回またランチ無料の特典があったら絶対ジョニーロケッツ!と言ってます)
お客さんが多くクルーは皆さん忙しそうだったのでダンスのサービスはなし でも接客サービスは丁寧でよかったです。 飲み物は別料金。 私たちは会員特典を利用してミルクシェイクを頼みましたが、なにも言わなくても無料のお水を出してくれるので完全無料で食べることもできます。








その他にもピザレストランのソレントスはオアシスの時は冷凍ピザ?な感じの味でしたが、おいしくなってました。 ちなみに香港発着のオベーションではここでお粥も提供されてました。 カフェプロムナードにもおいしそうなサンドイッチがありました。 プールエリアにはソフトクリームマシーンもあります。





お料理やドリンクの持ち出しについて

お部屋へのお料理の持ち込みが禁止な船会社もあるようですが、ロイヤルカリビアンはOKのようです。 ドリンク類などを持参のタンブラーなどに移し替えるときは、サーバーから直接はNGです。 ウィンジャマーでは誰も注意されてませんでしたが、ソレントスには注意書きが貼ってあったので、グラスに入れてから移し替えたほうがよいです。 ソーダマシーンは持参のタンブラーでお水なら直接入れることができます。私はタンブラーを持ってウロウロしてたらクルーがソーダマシーンを操作してお水を入れてくれました。


エンターテイメント


1977(公演時間45分)
The WhoのI Can See for Milesで始まる印象的なオープニング ダイヤモンドを追って世界中を巡る追跡劇です。 Break On Through (To the Other Side)やStayin' Alive、映画『007 ダイヤモンドは永遠に』の主題歌のDiamonds Are Foreverなども使用されてました。 ちなみにこの映画私は観てませんがクイーン・エリザベスが登場するみたいですね。 スケーターさんたちの演技がすばらしいのはもちろんですが、照明がとてもきれいなので氷上を見る楽しみもありました。
iSkate(公演時間35分)
このショーは事前予約不可(スイート乗客は専用エリア有) なのでクルーズプランナーにも出てこないのでもう1種類アイスショーがあることは乗船してから知りました。 1977はセットなども華やかでしたがこちらはセットなどは最小限でスケーターの方たち演技をじっくり観られるショーでした。 使用されている曲もOne Way Or AnotherやBohemian Rhapsody、Total Eclipse Of The Heartなどで個人的にはこちらのショーの方が好みでした。 シンフォニーには日本人スケーターさんが乗船されているようです。 HiROの日本人パフォーマーさんのツイッターで知りましたが、恐らく私たちの後のクルーズから出演だと思います。
Hairspray
オアシス・オブ・ザ・シーズで上演されていたのと同じ休憩なしの90分の短縮バージョン 2~3曲カットされてました。 後は少し短くなっている?と感じた曲もありました。 オアシスの時とは演出がかなり変わっており、セットもちょっと豪華になりました。 I Know Where I've Beenは視覚に訴える印象的な演出に変わってました。 素晴らしいステージでしたが、まだ慣れてない?という印象を受けたので新しいカンパニーなのかな 私たちが乗船したコースからクルーズディレクターが交代になったので、Hairsprayのカンパニーも交代したのかも(交代するには早すぎる気がしますが)
Flight…Dare To Dream
現代から過去までのフライトの歴史を旅するミュージカル タイトルの通り空を飛びたいと夢見た人々の感動的なストーリー 戦闘機のシーンで歌うFlashlightがとても切ないです。 Up Town Funkで踊るコミカルなシーンは最初「?」でしたが「これもFlghtだわね」と言った感じで様々なFlghtがでてきます。 フライングもありますが、前の方の席でもそんなに見づらくないです。 ちなみに最初に観た時と2回目に観た時では一部の出演者の配役が変わってました。 やっぱりまだ新しいカンパニーでトライアル期間なんでしょうか?

HiRO
戦国武将の旗印を連想されるデザインをあしらったコスチュームや和太鼓のようなパフォーマンスがあったりと日本っぽいショーでした。 日本人パフォーマーの方が2名出演されています。 アクアシアターのショーはあまり好みではないのですがHiROはとてもよかったです。

















ショーの予約&席について

ショーは1作品1回予約ができます。乗船してからでも予約はできますが、希望日が取れなかったりするので事前にクルーズプランナーで予約したほうが良いです。 ショーの日時が変更になった場合は、メールで別日に振り替えたお知らせがきます。 どの作品も最終公演はとても盛り上がるのでおススメです。 今回特にヘアスプレーの最終公演はすごい盛り上がりでした。
ただし、1作品1回しか見ない場合はショーの最終公演はおススメできません。 システムトラブルなどでショーが中止になることがあるので、ショーが見れずに下船するなんてことになる可能性があります。 今回はアクアシアターのHiROの最終公演が2度の中断の後、中止になりました。 1度目はシステムトラブル、2度目は波が高すぎることで中止 Flightもやはりシステムトラブルで中断しました。こちらはしばらくして再開しましたが オアシスの時もヘアスプレーがシステムトラブルで中断しました。
ショーは予約している場合は開演30分前、予約なしの場合は開演10分前に入場できます。 今回は予約なしのスタンバイラインにきっちり並ばせていないケースが多くクダクダでした。 乗客が自発的に並んでいる場合以外はぐちゃぐちゃでした。 アクアシアターは上手側が予約した人の列、下手側が予約なしのスタンバイラインです。 間違って上手側に並んでしまっって早くから並んでいたのに最後尾に並び直していた方もいたので要注意。
スイートルームの乗客は元々優先エリアがありましたが、スイートの中でもスタークラスというカテゴリーが新しくでき、スイートエリアとは別にこの方たちの優先エリアがあります。 ロイヤルシアターもアイスショーも最前列のセンターブロックがスタークラスの優先エリアです。 アクアシアターもウェットエリアの後ろの一番いい席が優先エリア。なのでせっかく予約して早く入場しても最前列センターに座れないという事態に。私のように座高が低いので最前列に座りたい!という方へのおススメは 優先エリアは通常のスイートエリア同様に開演10分前には一般客に開放されます。 なので予約した場合は優先エリアの近くに座って開放されるのを待つ、予約していない場合はとりあえず一目散に最前列を目指して行ってみてください。開放されたばかりの席が空いている可能代大です。 (私たちはこの方法で毎回ロイヤルシアターでは最前列に座れました)


船内イベント

パレード
シンフォニー・オブ・ザ・シーズはドリームワークスと契約をしていないのでキャラクターは登場しませんが、パレードは1回行われました。 シンフォニーのパレードはストーリーがあり、海賊とイギリス海軍の戦いが繰り広げられます。 戦いはカフェプロムナードの前のエリアで行われるので、この辺りで見るのがおススメです。(私たちはリハーサルの時はベストポジションだったのに本番では逃しました) THE SHOPの前で司令官?が指揮をとったり、THE SHOPの上でも出演者が踊ったりするので、ソレントスの一番はじっこかカフェプロムナードのお向かい辺りに座るとよいと思います。
The Greatest 80’s Party Ever!
ロイヤルカリビアン恒例の70’s Disco INFERNOが10年若返って80年代になりました。 (5月のオベーションの時はまだ70年代でした) I Love Rock N’ Roll、You Give Love A Bad Name、Take on Me、Hero、THE FINAL COUNTDOWN、I Wanna Dance With Somebody、We’re Not Gonna Take Itなど 踊るには微妙な曲もあり、70年代の時のほうが盛り上がってました。 オープニングではヘアスプレーの出演者がM.CハマーのU Can't Touch Thisでカッコいいダンスを披露するのでお見逃しなく (私は知らなかったので見逃してしまいました) ちなみにM.Cハマーの曲って90年代のヒット曲なはずなのですが…
バルーンドロップ&スンバダンス
80年代の他にもバルーンドロップやスンバダンスのイベントなどロイヤルプロムナードでのイベントが増えていました。













お部屋のテレビ

多機能だったお部屋のテレビですが、シンフォニーでは機能が少なくなっていました。 一番困ったのはメインダイニングのメニューが見れなくなっていたこと (スペシャリティレストランのメニューも見られません) レストランの混雑状況もなし、ショーやレストランの予約もできず、ルームサービスも頼めません。 自分のスケジュールを見るページもなくなってました。(ショーの予約日の確認などで便利だったんですが) 会計を見るだけといった感じに変わってました。


プールタオル

アリュールの時は貸出しにはシーパスカードは不要でしたが、今回はシーパスカードでの貸し出し制に戻っていました。 下船前日の夜10時までに返却しないと25ドルの罰金です。 アリュールの時は罰金制ではなかったので、あちこちにタオルが放置されていてプールチェアが使えない状態になっていたので貸し出し制に戻ってよかったです。 ちなみにタオルを紛失してしまった場合でもちゃんと申し出れば罰金は免除されます。 私はラバディでタオルを誰かに持っていかれてしまい返却できなかったことがありましたが罰金は免除されました。


下船

今回、下船日の午前11時30分の便で帰国するというギリギリスケジュールを組んでました。 3年前にアリュールに乗った時の下船がとてもスムーズだったので、このスケジュールでも行けると思ったのですが。
下船時間のリクエストは以前のような紙ではなくテレビで希望時間を選択する方式に変わってました。 希望時間を選択するまでテレビをつけると必ず最初に表示されるので答え忘れる心配はなかったです。 私たちは自分たちで荷物をもって下船する方法を選択しました。
下船日のウィンジャマーは午前6時にOPENですが、実際にはもっと早い時間から営業していたようです。 午前7時に荷物を持って下船。 が、ギャングウェイで母の支払い手続きが完了していないからゲストリレーションデスク行くよう促されました。 (オンラインチェックインで私の会計と一緒にしたはずなのですが…)
幸いゲストリレーションズデスクは空いていたので、すぐに手続きが済みましたが、私たちの後は行列ができていたので早めに行動してよかったです。
当日はタクシーのストがあるかも?という情報がありましたが、3年前と同様にタクシーは沢山おり待ち時間0で乗り込むことができました。 ちなみにタクシーのメーターは最初から39ユーロに固定されていました。3年前は後泊したのではじめてでしたが、39ユーロはそんなに高くない金額だと思います。 20分ほどで到着したので、チェックインカウンターが開く1時間前に空港に着くことができ、無事帰国できました。